338記事あるWordPressサイトを、別のレンタルサーバーへ移しました。実際の移設作業は16分、ドメインの切り替えを含めて2日です。
私はシステム開発の技術者ではありません。作業はAIに指示を出して進めました。この記事では、なぜ移したのか、何を確かめたのか、どこでつまずいたのかを書きます。あわせて、私がやってしまった余計な作業と、半年間の二重払いについても残しておきます。
先に結論を書きます。移設そのものは、思っていたよりずっと短時間で終わりました。時間がかかるのは移す作業ではなく、記事が欠けていないことを確かめる工程と、ドメインの切り替えを待つ時間です。
移した理由は、管理の場所を1つにしたかったからです
移した理由は、性能でも価格でもありません。ドメインを同じ会社で管理して、サーバーとまとめて扱えるようにしたかったからです。
サーバーは1社、ドメインは別の会社、という状態が続いていました。設定を1つ変えるたびに、どちらの管理画面を開くのかを考えることになります。作業そのものは数分でも、その手前の判断が毎回発生します。
サイトが1つならまだ耐えられます。複数を運用するようになると、この判断の回数が増えていきます。それで移すことにしました。
移す前のサーバーがどうなっていたか
移設の準備で中身を調べたところ、想定していなかった状態が出てきました。
1つの契約に9つのサイトが同居していて、データベースも共用でした。WordPressの本体は自動の安全更新だけが当たっている状態で、PHPも古いままでした。
さらに、外部からの不正なアクセスが29日間で3,586件記録されていました。これはWordPressの特定の入り口をねらったもので、珍しいものではありません。問題は、それを防ぐためのプラグインが停止したままだったことです。
移そうと思ったきっかけは管理の一元化でしたが、結果としてサーバーの中身を点検するきっかけになりました。移設を考えている方は、移す前に一度、いま入っているものを確認してみることをお勧めします。
実際の移設作業は16分でした
移設そのものは短時間で終わりました。記事、画像、設定を新しいサーバーへ移し、動くところまでで16分です。
ここが意外に思われるかもしれませんが、移す作業自体は機械的です。時間がかかるのは、この後の2つでした。
1つは、欠けているものがないかを確かめる工程です。もう1つは、ドメインの切り替えが反映されるのを待つ時間です。後者は待つしかありません。
欠けていないことを、どう確かめたか
移設で一番怖いのは、記事や画像が抜けることです。しかも抜けたことに気づかないまま、切り替えてしまうのが最悪の形になります。
今回は次の4つを、1つずつ突き合わせました。
- 記事338件を、中身の文字単位で照合
- 記事の住所338件を照合
- 画像3,032ファイルを、ファイルの大きさまで含めて照合
- 広告タグ271種類の有無を照合
結果はすべて一致し、欠けは0件でした。
とくに広告タグは、収益が出ているサイトでは死活問題になります。移設の直後は表示されているように見えても、種類が1つ欠けているだけで、その分の収益が止まります。数を数えて確かめておくべき箇所です。
日本語で書かれた記事の住所も305件ありました。これも変換の途中で崩れる危険があるので、そのまま残っているかを確認しています。
応答の大きさで判断してはいけません
移設の前後でページを比べるとき、返ってくるデータの大きさを比べれば早いように思えます。実際に試したところ、これは使えませんでした。
同じページを2回取得しても、数百バイトの差が出ます。広告や関連記事の表示が毎回変わるためです。大きさだけを見て「違う」と判断すると、問題のない記事まで疑うことになります。
比べるのは中身そのものにしてください。
1回目にやってしまった余計な作業
今回、実は2回移しています。1回目に余計なことをして、やり直しました。
1回目は、新しいサーバーで表示を確認するために、データベースの中に記録されているサイトの住所を50か所ほど書き換えました。これで確認はできましたが、切り替えのときに全部を元へ戻す作業が発生します。宿題を自分で作った形です。
2回目は、データベースには手を触れず、設定ファイルに一時的な指定を1行足すだけで確認しました。切り替えるときは、その1行を消せば終わりです。
移設の途中で「確認のために書き換える」場面が出てきたら、あとで戻す必要があるかどうかを先に考えてみてください。
細かいところでつまずいた点
そのほか、実際に詰まった箇所です。
サーバー側で用意されている動作確認用の住所が使えず、手元に別の仕組みを立てて表示を確認しました。用意されているものが必ず使えるとは限りません。
暗号化された通信への転送を設定するときは、いきなり全体に適用しませんでした。存在しない住所を1つだけ対象にした試験用の設定を先に置き、転送が延々と繰り返される状態にならないことを確かめてから、本番に適用しています。この設定は間違えるとサイト全体が開かなくなるので、先に試すやり方をお勧めします。
アクセス解析の設定でも1つ引っかかりました。テーマ側に用意されている入力欄が古い形式のもので、そこへ入れても記録されません。似た名前の欄が複数あるので、いま使われている形式のほうを選ぶ必要があります。
不安はありませんでした。ただし
移設の間、私はほとんど不安を感じませんでした。作業の一つひとつをAIが説明してくれたからです。
ただ、この点は正直に書いておきます。説明が分かりやすいことと、その説明が正しいことは別です。私の場合、記事の数も画像の数も自分で数え直していますし、上に書いた応答の大きさの話も、実際に試して分かったことでした。
説明で安心はできますが、確認は自分でやるしかありません。
半年間、二重に払いました
費用の話を書いておきます。
移設したあとも、元のサーバーの契約を半年ほど残していました。その間、2社分を払っています。
理由は単純で、解約する踏ん切りがつかなかったからです。移し終えて表示も確認しているのに、元のほうを消すのが怖い。この状態が半年続きました。
いま振り返ると、控えを取ってあるのだから、もっと早く解約してよかったと思います。移設を予定している方は、いつ元の契約を解約するかを、移す前に決めておくとよいと思います。
よくある質問
サーバーの移転で記事が消えることはありますか
今回は記事338件、画像3,032ファイルとも欠けは0件でした。ただし自動で移して終わりにせず、数を突き合わせて確認しています。
移転にどれくらい時間がかかりますか
今回は移設作業そのものが16分、ドメインの切り替えを含めて2日でした。記事数や移す方法によって変わります。
技術者でなくても移転できますか
私はHTMLもCSSも書けませんが、AIに指示を出す形で進められました。ただし確認の作業は自分で行っています。
移転すると検索順位は下がりますか
今回は、はっきりした変化を確認できていません。下がったとも上がったとも言えない状態です。
元のサーバーはいつ解約すればよいですか
私は半年間そのままにして、二重に払いました。控えがあれば早めに解約してよかったと思っています。
まとめ
338記事あるWordPressサイトを、別のサーバーへ移しました。移設作業は16分、切り替えを含めて2日です。
時間がかかるのは移す作業ではなく、欠けていないことを確かめる工程と、切り替えを待つ時間でした。確認は自動化せず、記事、住所、画像、広告タグを数えて突き合わせています。
そして、元の契約をいつ解約するかは、移す前に決めておいてください。私は決めていなかったので、半年ぶん余計に払いました。
