WordPressは、サイトの中身を書類のように書いて出せる仕組みです。
私はこれまでに4つのサイトで使ってきました。企業のサイトが3つと、いま読んでいるこのサイトです。私はシステム開発の技術者ではなく、HTMLもCSSも書けません。それでも使えています。
何ができるのか、無料と言われる部分は何なのか、入れた直後に何が起きたのかを書きます。
ひとことで言うと、書いたら出る仕組み
サイトを作るには、本来はページを1枚ずつ組み立てる必要があります。文字の大きさ、並び方、色。すべてを指定して作ります。
WordPressを入れると、その部分をやらなくて済みます。
管理する画面があって、そこに文章を書いて保存すると、ページになって公開されます。書類を作る感覚に近いです。
見た目は「テーマ」と呼ばれるものが決めています。テーマとは、サイト全体の見た目をまとめたもののことです。着せ替えのようなもので、入れ替えると印象が変わります。
WordPressは、こういう仕組みの1つです
WordPressのような仕組みは、CMSと呼ばれます。
CMSとは、サイトの中身を管理する仕組みのことです。Contents Management System の頭文字で、直訳すると「中身を管理する仕組み」になります。
CMSには他にもいくつか種類がありますが、WordPressが最も広く使われています。
広く使われていることの利点
私が実感しているのは、困ったときに調べやすいという点です。
使っている人が多いので、同じところで詰まった人の記録が残っています。技術者でない私にとって、これは大きいです。
そして、使える道具が多いという利点もあります。問い合わせを受け付ける、写真を並べる、目次を作る。こうした機能を後から足せます。
広く使われていることの弱点
同時に、狙われやすいという面もあります。
使っている人が多いということは、同じ作りのサイトが世の中に大量にあるということです。1つの弱点が見つかると、多くのサイトが同時に対象になります。
私は実際に、別のサイトで29日間に3,586件の不正なアクセスが記録されているのを見たことがあります。珍しいことではありません。
無料と言われますが、費用はかかります
WordPress自体は無料で使えます。ただし、それだけではサイトになりません。
必要なものが2つあります。
- レンタルサーバー … 作ったものを置いて、外から見られるようにする場所
- ドメイン … サイトの住所にあたる文字列
この2つは契約が必要です。WordPressが無料なのは、あくまで仕組みの部分だけです。
土地と住所を借りて、そこに無料の建物を建てる。こう考えると分かりやすいと思います。建物はもらえますが、土地代はかかります。
サーバーの選び方は AIで作ったホームページの公開手順 レンタルサーバーの選び方 に書いています。
テーマにも有料のものがあります
見た目を決めるテーマにも、無料のものと有料のものがあります。
私は無料のものを使っています。理由は、テーマそのものより、そこに何を書くかで時間を使っているためです。
有料のテーマが悪いという話ではありません。私の場合は必要が無かった、というだけです。
入れた直後に何が起きるか
ここからが、この記事で書いておきたいことです。
WordPressを入れた直後の状態は、そのまま使ってよい状態ではありません。
私はこのサイトを立ち上げたとき、設定をする前に外から何が見えるかを調べました。結果として、管理者のログイン名が3つの経路から読み取れました。
住所を入れて開いただけです。特別なことはしていません。
なぜ困るのか
ログインするには、名前とパスワードの2つが必要です。名前が分かると、あとはパスワードだけを突破すればよい状態になります。
2つ必要だったものが、1つになります。
そして、この状態は自分では気づきにくいです。管理する画面を見ているだけでは、外から何が見えているか分かりません。
私がやった設定
使っていない入り口を閉じる、書き手の名前が返る経路を止める、といった作業をしました。
そのうえで、設定の前と後で何が変わったかを比べています。設定した後だけを見て「見えません」となっても、もともと見えなかったのか、設定が効いたのかが区別できないためです。
詳しくは WordPressのセキュリティ設定でやった4つ 遮断前は名前が読めた に書いています。
WordPressが向いていると思う場面
4つのサイトで使ってきて、向いていると感じるのは次の場合です。
- 自分で記事を追加したい
- 見た目を後から変えたい
- 作った後も長く運用する
逆に、1枚だけのページを作って、その後ほとんど触らないのであれば、WordPressである必要はないと思います。更新のたびに管理する手間が発生するためです。
更新は続きます
WordPressは、本体も、追加した道具も、定期的に更新されます。
更新を放置すると、危険な状態が残ります。私が見た、不正なアクセスが記録されていたサイトも、更新が当たっていない状態でした。
作ったら終わり、ではありません。この点は、始める前に知っておいたほうがよいと思います。
置く場所によって、できることが変わります
もう1つ、知っておくとよい点があります。
WordPressは、どこに置くかで動き方が変わります。
レンタルサーバーの多くには、WordPressを簡単に入れる仕組みが用意されています。数回押すだけで使える状態になります。
一方、自分で組み立てるタイプのサーバーに置くこともできます。自由度は上がりますが、管理する範囲も増えます。
この違いは レンタルサーバーとVPSの違い 私はこう使い分けています に書きました。
私は、WordPressで作るサイトはレンタルサーバーに置いています。用意された仕組みがそのまま使えるので、自分で組み立てる理由がありません。
まとめ
WordPressは、サイトの中身を書類のように書いて出せる仕組みです。
技術者でない私が、4つのサイトを作れています。その意味で、始めやすい仕組みだと思います。
ただし、無料なのは仕組みの部分だけで、置く場所と住所は自分で用意します。そして、入れた直後の状態はそのまま使ってよい状態ではありません。
始めるのは簡単ですが、始めた後に続くことがあります。私はそれを、始めてから知りました。

