5日間で54回、AIに作業を頼みました。
このサイトを立ち上げる過程です。1回ごとに指示書を書いて渡し、終わったら報告を受け取る。これを54回繰り返しています。
そのうち1回は、150分かかりました。そこから、依頼を分ける基準を決めています。
150分かかった回に何を入れていたか
その回の指示書には、次を全部入れていました。
- 決まりごとを書いた書類の改定
- その改定に沿ったサイトの修正
- ある機能が存在するかの調査
- 記録の書き足し
4種類の作業が1つに入っています。
私としては、関連する作業をまとめたつもりでした。改定した内容をそのまま適用するのだから、続けてやるほうが早いと考えたのです。
結果として起きたこと
新しい決まりを、その場で自分に適用する形になりました。
書類を直して、直した内容に従って作業して、その作業の結果をまた書類に書く。順番が入り組んで、どこまで終わっているのかが分かりにくくなりました。
そして時間がかかりました。60分で終わる見込みだったものが150分です。
途中で止めるほうが危なかった
このとき、作業した側は60分の時点で止めませんでした。止めると、書類だけ直っていてサイトが直っていない状態で残るからです。
この判断は正しかったと思います。ただ、そもそも1回に入れすぎたのが原因です。
決めた基準
この回のあと、次を決めました。
1 決まりを変える作業と、その決まりに従う作業を、同じ回に入れない
新しい決まりをその場で自分に適用すると、順番の依存が生まれます。
決まりを直す回と、直した決まりに従って作業する回を分ける。この2つは、続けて流せば同じ日のうちに終わります。
2 1回あたり60分で終わる大きさに区切る
超える見込みなら分けます。
私の場合、指示書に書く作業が7項目を超えると、たいてい60分を超えます。これは目安ですが、いまのところ当たっています。
3 分けることと、後回しにすることは違う
これがいちばん大事だと思っています。
分けた指示書は、同じ日のうちに順に流します。片方だけやって放置すると、書類と実物が食い違ったまま残ります。
そのため、指示書に「全部で何回に分かれ、今回がその何回目か」を書くようにしました。受け取った側が、まだ続きがあることを知っている状態にします。
分けたら分けたで問題が起きた
正直に書くと、分けたことで別の問題も起きました。
同じ名前の指示書が2つできてしまったのです。1回目の内容を書いた後で、分ける判断をして中身を差し替えました。名前は同じままです。
そして実際に渡ったのは、古いほうでした。
作業した側は、受け取った内容を正しく実行し、正直に報告しています。ただ、私が渡したつもりの内容とは違っていました。
合言葉を入れることにした
対策として、指示書ごとに合言葉を1つ決めて、報告の1行目にその合言葉を書かせるようにしました。
番号を1つずつ進めるので、同じ合言葉が2度出ることはありません。1行目を見れば、どの指示書に対する報告かが分かります。
この件は AIに2部構成で指示したら前半しか実行されなかった話 に詳しく書いています。
54回やって、指示書の型が固まった
いま指示書に書いているのは、次の5項目です。
- 背景と目的
- 番号を振った作業内容
- 絶対に守ること
- 報告の前に確かめること
- 途中でやめないこと
この5つは、失敗するたびに1つずつ増えました。
それぞれがどういう失敗から生まれたかは、AIへの指示書に必ず書いている5つの項目 実物の型を公開します にまとめています。
書くのに20分から30分かかります
指示書1つで、20分から30分は使います。作業そのものより長いこともあります。
ただ、書かなかったときの往復を考えると、結果としては短いと感じています。指示が曖昧だと、出てきたものを見て、違うところを伝えて、また出てくるのを待つ、という繰り返しになります。
54回のうち、やり直しになったのは何回か
正確な数は数えていませんが、指示そのものが間違っていて、実行すると壊れる状態だった回が何度かあります。
そのとき作業した側は、指示の文面ではなく、その指示が何を実現しようとしているのかを読み取って、壊さない形で実行しました。そして変えた事実と理由を報告してきました。
これができたのは、指示書に背景と目的を書いていたからだと思います。文面だけを渡していたら、文面どおりに壊すか、止まるかのどちらかだったはずです。
いまも直せていないこと
最後に、まだ解決していないことを書いておきます。
60分の目安は、いまも超えることがあります。分けたつもりでも、途中で予期しない問題が出ると延びます。
そして予期しない問題は、なくなりません。私が指示していない場所で何かが壊れていたり、道具そのものが動いていなかったり。そのたびに、その回は長くなります。
確かめ方そのものを何度も間違えた話は、AIの報告を8回信じて8回とも間違っていた 確かめ方の話 に書きました。
54回やって分かったのは、1回を短くする工夫は効くけれど、予期しない問題を減らす工夫はまだ見つかっていない、ということです。

