レンタルサーバーとVPSの違い 私はこう使い分けています

この記事には広告が含まれます

この記事の要点

  • 静的なサイトはレンタルサーバー、動くシステムはVPSに置いている
  • VPSにしたのは性能ではなく、管理の場所をまとめたかったから
  • 自由になるぶん、自分でやることが増えた

私は両方使っています。

サイトはレンタルサーバーに置き、自分で作った仕組みはVPSに置いています。何が違うのか、なぜ分けているのかを書きます。

専門用語が出てきますが、初めて出るところで必ず言い換えを添えます。

ひとことで言うと、部屋を借りるか、家を借りるか

レンタルサーバーは、大きな建物の中の1部屋を借りる形です。

建物の管理は大家さんがやってくれます。水道も電気も通っていて、入居したその日から住めます。ただし、壁を壊して部屋を広げることはできません。決められた設備の中で暮らします。

VPSは、家を1軒借りる形です。

VPSは仮想専用サーバーの略で、1台のサーバーの中を区切って、その一区画を丸ごと使える仕組みのことです。

自分の家なので、部屋の使い方は自由です。棚を作っても、機械を持ち込んでも構いません。ただし、水道が壊れたら自分で直します。

具体的に何が違うのか

3つあります。

1 他の人と設備を共有しているかどうか

レンタルサーバーは、1台のサーバーを複数の利用者で分け合っています。

そのため、同じ建物の別の部屋が騒がしいと、こちらにも影響が出ることがあります。具体的には、他のサイトが混雑していると、自分のサイトの表示が遅くなる場合があります。

VPSは、区切られた一区画が自分専用です。他の人の使い方に左右されにくくなります。

2 入れられるものが違う

ここがいちばん大きい差だと思います。

レンタルサーバーには、あらかじめ用意されたものしか入れられません。WordPressのような、よく使われる仕組みは用意されています。ただ、それ以外のものを入れようとすると、たいてい断られます。

VPSは、自分で好きなものを入れられます。

私の場合、自分で作った業務の仕組みを動かしていて、そこには一般的でない道具も使っています。レンタルサーバーでは、そもそも置けませんでした。

3 管理する範囲が違う

レンタルサーバーは、土台の部分を提供元が管理してくれます。

VPSは、土台から自分の責任になります。基本の仕組みの更新も、安全の設定も、自分でやります。

私がVPSにした理由

正直に書くと、性能が足りなかったから、ではありませんでした。

私がVPSを使い始めた理由は、ドメインを同じ会社で管理していたからです。

ドメインとは、サイトの住所にあたる文字列のことです。この記事なら failog.com の部分です。

サーバーとドメインが別の会社だと、設定を1つ変えるたびに、どちらの管理画面を開くのかを考えることになります。作業そのものは数分でも、その手前の判断が毎回発生します。

サーバーを移した経緯は、WordPressサーバー移転の実例 338記事を2日で移した記録 に書いています。

同じ会社でそろえると、何が楽になるか

管理画面が1つで済みます。サイトも、住所も、動かしている仕組みも、同じ場所から見られます。

そして、覚えることが1回で済みます。1つのサービスで覚えた操作を、そのまま別の用途にも使えます。

私はシステム開発の技術者ではないので、この差は思っていたより大きかったです。

VPSにして増えたこと

良い面ばかり書きましたが、増えた手間もあります。

構築するものが増えた

レンタルサーバーなら、契約したその日から使えます。管理画面から数回押すだけで、サイトが動く状態になります。

VPSは、そこから自分で組み立てます。必要なものを入れて、設定して、動くようにする。この工程が丸ごと増えました。

私の場合、この部分もAIに指示を出して進めています。ただ、何を入れるべきかを決めるのは自分の仕事として残りました。

安全の知識が必要になった

これがいちばん大きいと思います。

レンタルサーバーでは、提供元が守ってくれていた部分があります。VPSでは、そこも自分の責任です。

どの入り口を閉じるか、何を更新するか、外から何が見えているか。知らないと、そもそも危ないことに気づけません。

私は、自分のサイトで実際に管理者の名前が外から読める状態にしていたことがあります。設定する前に確かめて、初めて気づきました。

その記録は WordPressのセキュリティ設定でやった4つ 遮断前は名前が読めた に書いています。

私の使い分け

いまは、次の形にしています。

  • 静的なサイト … レンタルサーバー
  • 動くシステム … VPS

静的なサイトとは、見る人によって中身が変わらないページのことです。会社の紹介ページや、この記事のようなブログがこれにあたります。

動くシステムとは、利用者の操作によって中身が変わるものです。申し込みを受け付ける、入力された内容で計算する、定期的に何かを実行する。こういうものです。

なぜこの線で分けるのか

静的なサイトは、レンタルサーバーで十分だからです。

WordPressで作ったサイトなら、レンタルサーバーに用意された仕組みがそのまま使えます。わざわざ自分で組み立てる理由がありません。

動くシステムは、置けないことが多いからです。

一般的でない道具が必要になったり、定期的に何かを動かす必要が出たりします。このあたりで、レンタルサーバーでは壁に当たります。

サーバーを選ぶときに私が見ている点は、AIで作ったホームページの公開手順 レンタルサーバーの選び方 に書いています。

どちらを選ぶか、迷ったときの目安

私の経験から言えば、次のように考えると分かりやすいと思います。

サイトを作るだけなら、レンタルサーバーで足ります。ブログ、会社の紹介ページ、お店のサイト。ここでVPSを選ぶ理由は、あまり見当たりません。

自分で作った仕組みを動かすなら、VPSになります。というより、レンタルサーバーでは置けないので、選択の余地がありません。

迷っているなら、たぶんレンタルサーバーです。VPSが必要な場面では、たいてい「これができない」という具体的な壁に当たっているはずです。その壁が言えないうちは、まだ必要ないと思います。

私が使っているもの

参考までに、実際に契約しているものを書いておきます。

サイトはエックスサーバーのレンタルサーバー、システムはエックスサーバーのVPSです。同じ会社でそろえているのは、上に書いたとおり管理の場所を1つにしたかったためです。

他社を試したうえで選んだわけではありません。すでに使っていた会社にVPSがあったので、そのまま使っています。

そのため、他社と比べてどうかは、私には書けません。下に他社のものも並べておきますので、料金や条件はそれぞれの公式サイトでご確認ください。価格は変わりますので、ここには書きません。

まとめ

レンタルサーバーは部屋を借りる形、VPSは家を借りる形です。

部屋は管理を任せられるかわりに、自由に改造できません。家は自由にできるかわりに、壊れたら自分で直します。

私は、サイトは部屋に、自分で作った仕組みは家に置いています。そして、家に住み始めてから、覚えることが増えました。

サイトを作るだけなら、部屋で足りると思います。

この記事について

更新履歴

  • 2026-08-27 公開
タイトルとURLをコピーしました