AIに任せない作業を決めている 3年やって残った4つ

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この記事の要点

  • 任せられない作業は、最初から決まっていたわけではない
  • 実際に任せて失敗したものが、そのまま線引きになった
  • いま残っているのは4つ。どれも判断に関わるものだった

任せない作業を、最初から決めていたわけではありません。

任せてみて、うまくいかなかったものが残った。それだけです。いま手元に残っているのは4つで、どれも共通点があります。

1 その会社にしか言えないこと

会社のホームページを3社ぶん作り直したとき、文章もAIに書かせました。

出てきた文章は、日本語として問題ありません。一見そのまま使えそうにも見えます。ただ読み返すと、どこの会社にも当てはまってしまうのです。

お客様に寄り添う。確かな技術力。地域に根ざした。この手の言葉が並びます。間違ってはいないのですが、その会社である必要がありません。

とくに企業理念は、私が自分で書きました。理念はその会社が何を大事にしているかという話なので、他社と同じ言葉になった時点で意味がなくなります。

3社の記録は AIホームページ作成の実例 HTMLを書けない私が企業3社を制作 に書いています。

2 良いか悪いかの判断

見た目を作らせたとき、私は「もっとかっこよくしてほしい」と伝えました。

出てきたのは、角の丸い枠が影付きの枠に変わり、色が変わったものでした。並び方も画面の組み立ても、ほとんど動いていません。

「かっこいい」が何を指すかを、私が決めていなかったのです。

やり方を変えて、使ってほしくないものを先に具体的に渡す形にしました。これで往復は減りました。ただ、条件をすべて守っているのに、特徴のない画面が出てくるという状態になります。

避けたいものを外しただけでは、何かになるわけではありません。どういう見え方にしたいかは、こちらが持っている必要がありました。

3 確かめ方そのものの設計

これがいちばん高くつきました。

作業を任せて、報告を信じて、後から間違いだと分かったことが8回あります。8回とも、間違っていたのはAIではなく、確かめ方のほうでした。

点検の命令が動いていない。測る範囲が狭い。探す言葉が違う。どれも、確かめ方を設計した側の落ちです。

そのたびに対策を作りましたが、次は別の形で起きました。対策を4つ持っている今でも、まだ足りていないと思っています。

詳しくは AIの報告を8回信じて8回とも間違っていた 確かめ方の話 に書きました。

確かめ方を任せられない理由

確かめる作業そのものは、任せられます。実際に任せています。

任せられないのは、何をもって確かめたことにするかの部分です。0件という報告をどう扱うか、どの範囲を見れば十分か、何を測れば分かったことになるか。ここを決めるのは、こちらの仕事として残りました。

4 出典の無い数字

記事を約400本書き直させているときに決めたことです。

古い記事には、当時の価格や件数が書かれています。これをそのまま書き直させると、もっともらしい新しい数字が入ることがあります。

確かめずに入った数字は、元の古い数字より危険です。

古いことが分かっている数字は、まだ扱えます。読んだ人が「いつの話か」と確かめる余地があるからです。新しそうに見える誤った数字は、誰も疑いません。

そのため、数字は書き直させず、私が確認したものだけを入れる形にしています。

400本の記録は AIで記事を400本書き直した 品質を保つためにやっていること にあります。

4つの共通点

並べてみると、共通しているものがあります。

  • その会社にしか言えないこと
  • 良いか悪いかの判断
  • 確かめ方そのものの設計
  • 出典の無い数字

どれも、正解が外にないものです。

調べれば分かることは、任せられました。手順が決まっていることも、任せられました。任せられなかったのは、何が正しいかをこちらが決めなければならないものです。

逆に、任せて良かったもの

任せない話ばかり書きましたが、任せたほうが良かったものも書いておきます。

  • 数を数えること。記事や画像が何件あるかを1つずつ突き合わせる作業
  • 同じ形の作業を繰り返すこと。数百本の記事を同じ方針で直す作業
  • 手順が決まっている作業。サーバーの設定、ファイルの移動
  • 調べること。どこに何があるか、どう設定するか

私はシステム開発の技術者ではありません。これらを自分でやろうとすると、調べるところから始まります。任せられるようになって、いちばん変わったのはここでした。

任せる範囲は、失敗するたびに変わる

最後に書いておきたいことがあります。

この4つは、いまの時点のものです。

3年前なら、もっと多くを自分でやっていました。半年前は、確かめ方の設計を意識していませんでした。任せて失敗するたびに、線が引き直されています。

これから任せる範囲は、たぶんまた変わります。いま任せていないものを任せるようになるかもしれませんし、逆に任せていたものを引き取ることになるかもしれません。

最初に線を引いてから始める必要はないと思います。任せてみて、うまくいかなかったものが線になります。私の場合、そうやって4つが残りました。

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更新履歴

  • 2026-08-25 公開
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